2010年の財団事業の主なトピックス

【 各専門委員会を中心に本年も活発な調査活動を実施しております。 】

国内基盤技術調査 (医療ニーズ)では「60疾患に関する医療ニーズ調査」、また将来動向調査では「慢性疼痛の将来動向」のアンケート調査を実施し、結果を解析中です。 国外調査では、「欧米先進国における新たな創薬の方向性と成長著しいアジア医薬品市場の動向を探る。」 をテーマに、米国、欧州、アジア各国の製薬企業、バイオベンチャー企業、研究・医療機関、及び関連行政機関など18カ所を訪問いたしました。

なお、「ポストゲノムの医薬品開発とエピジェネティクスの新展開」、「ワクチンおよび多能性幹細胞の規制動向に関するフォローアップ」、「メディカル・バイオリソース」の3テーマについて調査を実施し、HSレポートとして発行する予定です。


【セミナーやワークショップは、充実した討論が好評でした! 】

今年度のセミナー・ワークショップは、質問時間を多めに確保し、充実した討論を心がけました。また、ワークショップでは特にパネルディスカッションが良かったとの意見を多く頂戴しました。その結果、回収したアンケートで80%以上の方から良いとの評価を頂戴しました。

11月に「難病への挑戦」、「変形性関節症・脊椎症の創薬を考える」とチャレンジャブルなテーマでセミナーを開催し、それぞれ200名、139名と比較的多くの方にご参加いただきました。またワークショップは同じく11月に、我が国でも脚光を浴びております「ワクチン」を取り上げ、定員の100名を超える118名の参加で開催しました。


【 『バイオインターフェース』は9年目を迎えて更に進化し続けています。 】

バイオインターフェースは、バイオベンチャー企業、HSTTCと賛助会員企業等との技術移転・連携を目的として、講演30分、質疑30分と、40〜50名の少人数で十分討議する所が最大の特徴で、ご好評をいただいております。今年度は、定員40名のところ56、59、55名と安定的に、賛助会員、ベンチャー企業、官・大学・報道など各方面から多様なご参加を得て、さらに進化し続けています。


【 『ヒューマンサイエンス研究資源バンク』の事業推進に努めました。 】

ヒューマンサイエンス研究資源バンクは、ヒト組織、細胞、遺伝子を研究者に分譲し、ライフサイエンスの研究推進に貢献しています。

ヒト組織バンクでは、国内の他機関では実施していない「新鮮組織の供給事業」に注力しました。胃と大腸のがん部位・非がん部位ペアー組織、皮膚、内臓脂肪および滑膜を医療機関から受け入れ、数時間以内に研究機関に届けています。平成22年5月から、関西地区に加え、関東地区で新鮮組織の供給を始めました。また、バンクで調製した内臓脂肪の脂肪前駆細胞や関節リウマチ患者由来の滑膜細胞について、性状の解析を始めました。

細胞バンクでは、ヒト由来間葉系幹細胞株の品質管理や増加する海外分譲への対応に注力しました。遺伝子バンクでは、約1,400人分の健常な日本人由来DNAが各種疾病患者由来DNAの対照試料として多数利用されました。

広報活動としては、第9回HS研究資源バンクセミナー「ヒト細胞・組織を創薬研究にどのように利用するか?〜研究資源バンクの活用〜」を開催するとともに、各種学会、展示会、セミナーなどの機会を通してバンクの研究資源を紹介しました。今後もライフサイエンス研究に有用な高品質の研究資源をタイムリーに研究者に届けることに努めます。


【 財団の技術移転事業である『厚生労働大臣認定TLO』事業は順調に推移しております。】

平成15年5月、当財団に厚生労働大臣認定TLOが設置され、厚生労働省所管の14試験研究機関(国研)で職務発明と認定された発明を権利化し技術移転して、社会に還元されることを目指しています。平成22年1月以降11月末日迄に、41件の特許、5件の意匠、1件の種苗登録の出願を果たしました。技術移転につきましては、過去の発明案件の中から今年10件のライセンス契約を締結しております。この中には、プレス・リリースされましたヒト・パピローマウィルス・ワクチンやC型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー等も含まれております。

今後は、予算の縮減に伴って、出願案件も技術移転の可能性を考慮し厳選せざるを得ない状況が続くと考えられますが、より質の高い、世界に通用する発明を発掘し、国研等の知財を切に必要とする企業にライセンスすることに注力します。


【 財団の『動物実験の外部評価・認証事業』は順調に推移しております。 】

平成20年7月に「厚生労働省所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」への適合性の外部評価・認証評価業務を進めるため「動物実験実施施設認証センター」を設置し、認証申請受付を開始しました。現在までに9件の施設(国立研究機関2、製薬企業等7)を認証ました。また、各施設の特性に合わせ基本指針の具体化・運用に種々の対応が望まれることから、相談制度の運用を平成21年度から始めました。相談制度の内容は対面、書類調査及び実地調査の3種類であり、相談後に認証評価申請がなされた場合、相談時に既に確認している事項について認証時の書面・実地調査において省略可能と判断し、調査手数料の一部を免除いたしております。


【 『メールマガジン「HS eMagazine」』を拡充しています。 】

2004年10月より、財団の活動をより積極的にPRすることを目的として、メールマガジンを毎月配信しています。財団主催のセミナーや講習会など諸行事の案内、会報の紹介、あるいは関連する他団体の活動などの記事を掲載するとともに、読者の意見を取り入れて内容の拡充に努めており、読者数も、現在1,600名を超えております。


【 『バイオジャパン2010』に出展し、HSの各種事業を広く紹介しました。 】

平成22年9月末にパシフィコ横浜で開催された「バイオジャパン2010」の展示会に出展しました。財団のブースに国内外から多数の来訪者を迎え、パンフレット等の資料を使用して主に動物実験実施施設の外部評価・認証事業、TLO事業、研究資源バンク事業等の財団の事業を広く紹介し、普及に努めました。また、主催者セミナー「ヒト組織・細胞を再生医療研究にどう利用するか?」を開催致しました。





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